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ステークホルダーって何?なぜ大事なの?

ビジネス関係のことばって、カタカナ用語が多いですよね。今回はそのなかでも「ステークホルダー」について、どういう意味なのか、なぜそれが重要なのかなどをまとめてみました。

ステークホルダーって、そもそも何?

ステークホルダーとは、日本語で言い換えるなら「利害関係者」です。
たとえば、企業のステークホルダーとしては従業員、顧客、取引先、株主、金融機関などが挙げられます。企業が何かしたときに得をする、あるいは損をする立場の人や団体はみんな、ステークホルダーなのです。

ステークホルダーには、直接的には関係がない人も含まれます。たとえば、工場の近隣に住んでいる地域住民と企業は取引や契約などの関係はありません。でも、企業の方針によって住民は影響を受けます。子どもたちが工場見学や直売所でお世話になるかもしれないし、騒音や工場排水で生活に支障が出るかもしれません。

ほかにも、業界に関連する社会制度をつくっている行政や、企業への就職を希望している学生もステークホルダーといえるでしょう。

どこまでの範囲をステークホルダーとみなすかは、企業によって異なりますが、何らかの形で関わりがありそうな人と思っておけば、おおよそビジネス会話上では困らないでしょう。

ステークホルダーはなぜ重要?

企業と関係がある人をなぜ、わざわざ横文字で「ステークホルダー」とよび、重要視するのかというと、利害が一致していないけれども、影響を及ぼしあう関係にあるからです。

なにかの拍子に利害の不一致が表面化すると、トラブルが起こる可能性があります。たとえば、過去には商品をつくっている企業が事業活動のなかで、環境破壊や児童労働などの問題に関わっていたことが明るみに出て、不買運動が起こったという事例がありました。

ステークホルダーが大事なのは、大企業だけのことではありません。仮に、小さなお店であっても、お客様の駐車場の使い方や購入客の行列に対して、近隣から苦情が出るなどのトラブルが考えられます。

逆に、ステークホルダーと良好な関係を築けていれば、協力を得て物事をうまく進めていける可能性もあります。たとえば、従業員といい関係を結べていればリファラル採用につながるかもしれません。

企業の経営状況や企業を取り巻く経営環境はいい時もあれば悪い時もあります。長い目で見た時に無視できない存在なのが、さまざまな形で利害関係のあるステークホルダーなのです。

企業とそれを取り巻く関係者以外を指すこともある

ステークホルダーという言葉は、掛け金・出資金などを意味する「stake(ステーク)」と、持っている人という意味の「 holder(ホルダー)」 から来ています。
出資してくれる株主だけでなく、色んな形で企業活動に関わってくれるステークホルダーを大事にしましょうという流れから、企業で使われることが多い言葉ですが、それ以外のケースでも使われます。

たとえば、プロジェクトの関係者を表すケース。
プロジェクトマネージメントでは、ステークホルダーとは「プロジェクトの成果に何らかの関心を持つ人」と定義されています。
横串の社内プロジェクトなどはレポートライン以外にも関係部署や取引先など、「こうした方がいいんじゃないか」「こうされると困る」などアドバイスや文句を言う人がいて、調整するべき関係者が多くなりますよね。

また、社会の仕組みについて話している時にも、広く関係者のような意味合いで使われることがあります。
ワクチン行政やオリンピックなど、色んな人や団体がそれぞれの立場で主張があるとき、関係者を「ステークホルダー」というようなケースです。

関係者を一望できる相関図「ステークホルダーマップ」とは

一見気づかない間接的な関係者も含めると、プロジェクトや企業、社会は実にさまざまなステークホルダーとの関係で成り立っています。それぞれに対して異なる利害関係があるため、円滑に仕事を進めていくには、個々に異なるコミュニケーションが必要になるでしょう。

それをすべて頭のなかだけで整理するのは至難の業です。
そこで、どういう関係者がいるのかを一枚の図で見られるようにしたのが、ステークホルダーマップです。さまざまな方法がありますが、ここでは2つご紹介します。

同心円で距離感を表すマップの作り方

作り方の手順としては、以下のようになります。

(1)ステークホルダーを洗い出す
(2)近しい人は中心に、遠い人は外側に配置する
(3)見やすいように整理する


行き来している価値を矢印と記号で表すマップの作り方

作り方の手順としては、以下のようになります。

(1)ステークホルダーを洗い出す
(2)それぞれのステークホルダーとどういう関係があるのかを考える
(3)見やすいように整理する

なかなか進まないプロジェクトは、誰がリーダーシップをとるのかがはっきりせず、「船頭多くして船山に登る」のような状態になっていることも珍しくありません。ステークホルダーは大事ですが、色んな立場から色んな意見が出たら、なかなか収拾がつきませんよね。一度マップを使って、整理してみるのもよいかもしれません。

ステークホルダーマップの使い方

できあがったステークホルダーマップを見ると、簡単に書けそうですが、実際に書こうとすると、意外と難しいことがあります。全体を把握していなければ書くことができないため、何人かの力を借りる必要があることもあるでしょう。

では、がんばって「図ができた!」となったら、それをどうしたらいいのでしょうか。お絵描きしただけでは仕事は進みませんよね。

ステークホルダーマップは立場の異なる人々と、どううまくやっていけばいいかを考えるツールです。
ネガティブな言い方をすれば、それぞれの人がどういう文句を言ってきそうかを考え、その対策を練るのに使えます。ポジティブな言い方をすれば、今までアプローチしてこなかった関係者と、新たに関係を深めるコミュニケーションを考えることもできます。

まだアプローチしていない人はいませんか?何か伝えきれていない情報やメッセージはないでしょうか?
もしかしたら、前につくったパンフレットの余りを使ってもらえるところがあるかもしれません。会社に眠らせておくより、少しでも人に知ってもらえる機会につながったらパンフレットも浮かばれます。

あるいは、今とは違った形のコミュニケーションは考えられないでしょうか?
たとえば、Webサイトに一般的な情報を掲載するのではなく、ごく身近な関係者を開いて勉強会を開くといったこともできるでしょう。対象を絞ることで深い情報を伝えたり、新たなニーズを把握したりすることもできるかもしれません。

ステークホルダーとの関係を大事にしよう

世の中、色んな人がいて、色んな活動をしています。考えや立場が異なるステークホルダーとうまくやっていくには、そういう人たちのことを理解して、日頃からいい関係をつくっておけると、いいですよね。

Profile

本多小百合
本多小百合

Honda Sayuri

1983年生まれ 東京都杉並区出身
慶應義塾大学商学部卒業 システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了
建材メーカーで6年間マーケティング・コミュニケーション担当を務め、広報誌編集、webサイト運用、リリース配信、広告出稿、新色開発や商標管理まで幅広く担当。
造園系団体での企画・広報職を経て、2014年にフリーランスのライターとして独立。ベンチャー企業やフリーランサーの取材記事作成、建築家・施主インタビューの記事作成などのほか、Webメディアの企画・編集などにも携わる。
ライター業に加えて、PR会社やブランド会社で必要とされる各種ライティング、取材先や取引先のPR広報にも仕事領域が広がり、2019年より”書ける広報支援パートナー”として「オーダーメイド広報サービス」をスタート。小さな会社や個人で働く人の、会社や商品を知ってもらうにはどうしたらいいか、どうしたら会社や商品を好きになってもらえるかといったコミュニケーション上の課題に対して、受け手・送り手双方の立場で仕事をした経験を生かして、伴走する。