広報誌の編集後記には何を書けばよいか
広報誌のなかで唯一、編集者が自分発信で原稿を準備しなければならないのが編集後記です。でも、編集後記には決まりや正解がないこともあり、何を書けばよいか困ってしまうこともあるのではないでしょうか?
今回は編集後記に書くネタのアイディアを5つ挙げてみました。
Table of Contents
1.本編の制作に間に合わなかった情報
編集後記の特徴は、編集が終わった後に書くということです。つまり、言い換えれば、最後の最後まで猶予があるスペースということになります。本文には入れられなかったけれども、伝えておきたい最新情報はないでしょうか?
たとえば、今号のテーマにピッタリだけれど、紹介するタイミングではなかった新商品があったとしたら、「詳細はまだお伝えできませんが、●●に役立つ新商品を近くお届けできる予定です」ぐらいの紹介はできるかもしれませんね。
編集後記なんていう細かいところまで読んでくれている方へのサービスにもなります。
2.本編の制作過程のこぼれ話
原稿を編集していく過程では、わかりやすく読みやすくするために、あえて“捨てた”情報も多いと思います。
取材ですごく良いコメントをもらったけれど、紙面が足りなくて掲載できなかった、話が脱線して読みにくくなるので載せなかったなど。そういった、お蔵入りさせるのはちょっと惜しいというネタこそ、編集後記に入れてみましょう。
「こんなことをおっしゃっていたのが、心に残っています」など。いい話だけでなく、「写真には写っていませんが、こんな面白いことがありましたよ」などの、ちょっとしたエピソードもいいですね。
3.今回の広報誌の見どころ
思いを込めて編集すれば、あえて言葉にしなくても伝わる部分はあると思います。でも、今回ここがんばったのよ!とアピールしてみるのも悪くないかもしれません。
たとえば、「こんな風に依頼して人気クリエイターさんからコラムを寄せてもらうことができました!」「写真特集の準備では、会社の資料室で埃まみれになりながら1日中、写真を探しました。」など。
せっかく、自分で書けるスペースですから、これを利用して編集者として注目してもらいたいところを解説してみましょう。
4.読者の方へのメッセージ
あなたは、広報誌を読んだ方から感想をいただいた経験はありますか?
「読んだよ」「面白かったよ」という声をいただけると、嬉しいですよね。たとえば、その気持ちをそのまま書いてみてはどうでしょうか。「前回の特集を読んだ方からメッセージをいただいて嬉しかったです」
まだ発行し始めたばかりで、これから頑張っていきたい方は「ぜひ、感想を聞かせてください!次号からの企画の参考にさせていただきます」でもよいかもしれません。直接的にコミュニケーションが取れなくても、読者の方と間接的につながれる場所と捉えると、書きたいことが出てきませんか?
5.編集担当者のつぶやき
何を書いても間違いではないのが、編集後記の面白いところです。
広報誌の担当者の人となりが垣間見えるという意味では、もう広報誌の内容とは全然関係ない、日常のつぶやきや感想を書いてみるのもいいかもしれません。
かたいテーマをPRしている広報誌の最後に、やわらかい趣味の話題が出てきたらギャップがあって親近感がわくでしょうし、親向けの広報誌のなかで、自分や知り合いの子どもとのふれあいを書いてみたら共感が得られる可能性もあります。最近思ったこと、気になったこと、何でも書いてみましょう。
自由なだけに迷うけど、何でもあり!
細かいことを書くには短いし、何を書くのか悩んでいる時間もあまりないし、意外に困ってしまう編集後記。でも、ここでご紹介したように「最後に書く」「何でも書ける」という意味では、かなり活用できるスペースでもあります。
ネタを参考に、ぜひ楽しんで書いてくださいね。