小さな会社のためのオーダーメイド広報支援サービス - 広報の初めの一歩をお手伝いする、小規模会社向けの広報支援サービスです。 -

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小さな会社のためのオーダーメイド広報支援サービス

広報の初めの一歩をお手伝いする、小規模会社向けの広報支援サービスです。

文章が苦手でも書けます!広報文に必要な2つの要素

広報では文章を書かかなければいけない場面が多くあります。
言いたいことをうまく表せる言葉がポンポンでてこない、どう始めてどう終わったらいいか分からないといった悩みがある人には少々、荷が重いかもしれません。

でも、広報文を書くのに、文豪のような文章力は要らないんです。
広報文の目的はPR内容をサクッと理解してもらうこと。文章を読んで感じいったり、深く味わったりしてもらうことが目的ではありません。

必ずしも「連日の忘年会で胃腸が大変ですよね。そんなあなたに〜」というように語りかける文体でなくてもいいし、「息をするのも忘れて無心で口に運んでしまう美味しさ」のような盛った表現をする必要もないのです。

その代わりに必要なのが、この2つ。

(1)「なんで他でもないそれをわざわざ買わなくちゃいけないのか、私が」という理由を説明できる情報
(2)いちいち読み込まなくても、何が言いたいのかが分かるようなレイアウト

(1)のわざわざ買わなければならない理由を説明する情報を、
(2)の一見して分かるようなレイアウトに整えると、
淡々とした表現であっても「買ってみようかな」と思ってもらえます。

(1)「なんで〜」という理由を説明できる情報
これは分解すると、次の3つに分けられます。

①商品の基本情報
コーラは飲み物、GAPは服など、説明不要のブランドではない限り、そもそも、それは何なのかという説明が必要です。誰向けにつくられた、どういう商品ジャンルの、何という名前の商品なのかをまず理解してもらいます。

例1)胸が小さい女性に向けてつくられた下着「XX」
例2)第一印象をよくしたい営業マンのための男性用化粧品「XX」

②他商品との違い
PRする側は他に同じようなものはないと思っていても、買う人にとってはそれ以外にも買いたいものはたくさんあります。そこで、他との違いを明らかにします。

例1)従来の下着の一番小さいサイズと比べて、小さいサイズのバリエーションが豊富で、デザインも小ささを生かしたものになっている
例2)パッケージが男性用で手にとりやすく、内容物も女性とは異なる男性の肌質に合った処方になっている

③利用すると得られる効果
商品がいいのは分かったが、それをなぜ買わなければいけないのかという疑問に答えるために、さらにもう一歩、使った時のメリットも挙げておきます。

例1)コンプレックスになりがちな小さな胸を楽しむことができる、人からは見えなくても気に入った下着を身につけることで気分が上がる
例2)目につく肌トラブルがなくなって清潔感が保てる、顔色がよくなって健康的な印象を与えることができる

(2)いちいち読み込まなくても〜分かるようなレイアウト
これは整理した情報に優先順位をつけて、読みやすくする作業です。

新聞は特によく考えられていると言われますが、
大きな見出し→その次の小見出し→小さい文字の本文→おまけのデータ
などのように読む順番を視覚的に伝えていきます。

イメージとしては、見出しだけ読んでもテーマは押さえられる、小見出しを読むと何となく言いたいことが分かるぐらい。
順序としては、大枠→ディテール、PRポイント→理由など、まず重要な点、続いて、そこで湧いた疑問点を説明する詳細という順番に並べていきます。

例1)でいえば、見出しに入れるべき情報は「胸が小さい人専用」や「小さな胸を楽しめる」などでしょう。「小さいサイズのバリエーションが豊富」などは細かい情報なので、本文で説明すれば十分です。
例2)でいえば、「パッケージが男性向けで手に取りやすい」なども細かい話なので見出しではなく本文に入れるべき情報でしょう。

このように情報が整理されていれば、伝わるべきことが伝わります。
表現に正解はありません。「小さなサイズに特化した女性向け下着を発売」でも、「小胸さんの魅力が生きる下着が登場!」でも、言いたいことは分かるはずです。

広報文の書き方で迷ったら、今回紹介した2つの要素を意識して、
必要な情報を整理する→それを順序よく並べる
にトライしてみてください。

きっと、伝わる文章が書けると思います。

Profile

本多小百合
本多小百合

Honda Sayuri

1983年生まれ 東京都杉並区出身
慶應義塾大学商学部卒業 システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了
建材メーカーで6年間マーケティング・コミュニケーション担当を務め、広報誌編集、webサイト運用、リリース配信、広告出稿、新色開発や商標管理まで幅広く担当。
造園系団体での企画・広報職を経て、2014年にフリーランスのライターとして独立。ベンチャー企業やフリーランサーの取材記事作成、建築家・施主インタビューの記事作成などのほか、Webメディアの企画・編集などにも携わる。
ライター業に加えて、PR会社やブランド会社で必要とされる各種ライティング、取材先や取引先のPR広報にも仕事領域が広がり、2019年より”書ける広報支援パートナー”として「オーダーメイド広報サービス」をスタート。小さな会社や個人で働く人の、会社や商品を知ってもらうにはどうしたらいいか、どうしたら会社や商品を好きになってもらえるかといったコミュニケーション上の課題に対して、受け手・送り手双方の立場で仕事をした経験を生かして、伴走する。