小さな会社のためのオーダーメイド広報支援サービス - 広報の初めの一歩をお手伝いする、小規模会社向けの広報支援サービスです。 -

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小さな会社のためのオーダーメイド広報支援サービス

広報の初めの一歩をお手伝いする、小規模会社向けの広報支援サービスです。

インタビューのコツ:一問一答になってしまいそう。話をふくらませるには?

先日、初めてインタビューをするという人から、コツを聞かれました。

こちらが質問して相手が答える、の繰り返しになってしまうと、自然に話が引き出せないんじゃないか、どういうふうに聞いたらいいんだろう?ということでした。

私がお伝えした方法は2つあります。

まず、既にたくさんの想定質問を用意しておられたので、その質問項目を相手に見せてしまってはどうかと提案しました。相手に質問をザッと見てもらって話しやすいところから話してもらい、そこから会話を広げていくという方法です。

最初に聞きにくい質問をしてしまい、お互いに固くなってしまうと話が広がりません。そこで、まずは話しやすいところからスタートしてもらいます。そうすると、話しているうちに相手も自分もペースが掴めてきて、場の空気ができてきます。何往復か言葉をやりとりして信頼関係ができてくると、少しずつ突っ込んだ質問もしやすくなってきます。

もうひとつの方法は、答えが返ってきた時にそこで満足せずに、さらに突っ込んでいくということです。

私が取材で詳しく聞くことが多いのは、

*理由・・・(例)なぜ、そういう行動をとったのですか?そう思ったのはどうしてですか?

*数字・・・(例)規模としては何人ぐらいですか?いくらかかるんですか?それが初めてだったんですか?

*具体例・・・(例)そう感じるような、具体的なきっかけがあったんですか?

などです。

ただ次にどんな質問で突っ込むかを考えながら話を聞いていると、上の空になってしまいます。そうすると、話を聞いていないのが伝わって、相手も話しづらくなってしまい、それこそ会話が弾みません。逆に、相手の話をちゃんと興味を持って聞いていれば、自然と「実際どうだったんだろう?そこのところ詳しく知りたい」と気になることが出てくると思います。

インタビューは質問ぜめではないので、質問ばかりする必要もありません。

「そうなんですね」「なるほど」「それは大変でしたね」「私もそう思います」など、感想を言うのも効果的です。なんなら、「うん」「ええ」「はい」と言うだけでも、さらに話をしてくれることもあります。

どんな質問をしたらいいかで悩んでいいのはインタビューに行く前まで。インタビューが始まったら、相手の話を“聴けて”いるかどうかに意識を持っていきましょう。

広報で話を聞く相手というのは普通の人です。しかも、多くの場合は、既に取材許可を得られている人でしょう。夜討ち朝駆けの新聞記者やスクープを追いかけるフリーライターのように、嫌がる相手に聞くわけではないので、心配しなくても大丈夫です。

その代わり、「今日は何を聞きにいくんだろう?」ということは、事前にしっかりと考えておいてくださいね。

Profile

本多小百合
本多小百合

Honda Sayuri

1983年生まれ 東京都杉並区出身
慶應義塾大学商学部卒業 システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了
建材メーカーで6年間マーケティング・コミュニケーション担当を務め、広報誌編集、webサイト運用、リリース配信、広告出稿、新色開発や商標管理まで幅広く担当。
造園系団体での企画・広報職を経て、2014年にフリーランスのライターとして独立。ベンチャー企業やフリーランサーの取材記事作成、建築家・施主インタビューの記事作成などのほか、Webメディアの企画・編集などにも携わる。
ライター業に加えて、PR会社やブランド会社で必要とされる各種ライティング、取材先や取引先のPR広報にも仕事領域が広がり、2019年より”書ける広報支援パートナー”として「オーダーメイド広報サービス」をスタート。小さな会社や個人で働く人の、会社や商品を知ってもらうにはどうしたらいいか、どうしたら会社や商品を好きになってもらえるかといったコミュニケーション上の課題に対して、受け手・送り手双方の立場で仕事をした経験を生かして、伴走する。